<フィギュアスケート:グランプリ(GP)ファイナル>◇最終日◇7日◇イタリア・トリノ◇男子フリーほか
ショートプログラム(SP)2位発進の羽生結弦(25=ANA)が、194・00点を記録して、合計291・43点で2位になった。現行ルールでは世界初となる、4種5本の4回転ジャンを跳んだが、優勝には届かなかった。
最終滑走のSP首位のネーサン・チェン(米国)も4種5本の4回転ジャンプを完璧に跳び、224・92点の合計335・30点で優勝した。
主な一問一答は以下の通り
-演技を終えて
羽生 こんなもんだろうなって思ってました。ルッツ跳べてますし、ループも跳べてるから、4回転も後半3本入れて印象は強いんですけど、実際に点数を取れてるものが少ないって思っているので。でもかなり実りのある試合にできました。こうやって挑戦しきることは、ネーサンがああいう演技してくれなかったら、僕はこういう風になってないです。
-頭の体力とかを使った感じか
羽生 疲れますよね。この構成で滑り込んでいる訳ではないので。でもこれが前半に関してはできたので、これからこれは必要になってきます。トレーニングとは言いたくないですけど、結果としてトレーニングになったと思っている。ここからまた強くなれる1歩にはなったなと思います。
-これだけ跳べたのは自信になったか
羽生 ルッツはすごいきれいに決まったけど、やっぱりセットポジションが長いですし、もっともっとつめられると思います。
-朝の公式練習は4回転ルッツは跳べなかった。本番で跳べて手応えは
羽生 もちろん手応えは感じましたけど、ただスケートっていうのは全部跳べて全部きれいにプログラムとしてまとまってナンボだと思う。やっぱりその点は悔しい。これからはこの構成で滑り込みができて、またつらい練習ができると思うとワクワクしてます。
-チェンとの40点差をどう受け止めているか
羽生 点数ほど大きくないなと僕の中では思っているんですよ。もしかしたらループとかルッツとか、このまま確率よくなってくれば入れる可能性だってあると思う。いろいろまた楽しみながら強くなっていきたいなと想います。
-4回転5本の構成にしようと思った時期と理由。晴れやかな表情の訳
羽生 SPの後に、ほぼすぐ、5本にしようと思いました。理由は勝てないとは思っていたけど、何かここで成し遂げたいという風に思っていた。結果的に4回転ルッツがループとともにフリーで決められたことがうれしく思います。ここで何かを成し遂げたい、残したいというのは、フリーの前の日の練習もそうで、4A(クワッドアクセル)降りたかったなと。ここでトライできたのはとても光栄なことだなと思います。
-最初の4回転ループまではいつもより動きが慎重に見えたが
羽生 しっかりきれいに4回転ループを決めたい気持ちがすごくあって、演技に入りきっていなかったとは思う。4回転を増やしていくというのは、そこのバランスをうまく取っていく必要があるということと直結すると思う。ネーサンはそれができているので、すごいなと思うのと、後は自分もルッツの確率を上げてループの確率も全部上げていって、最終的に自分のスケートとしての、高難易度を目指していけたらなと思います。
-5本跳ぶのは難しく感じたのか、やってみてどうだったか
羽生 2年ぶりに4回転ルッツ降りてますけど、やっぱり最初のジャンプと2本目のジャンプの感覚は全然違かった。やっぱり違う種類のジャンプを跳ぶというのはいろんなことを考えないといけない。でもいろんなことにトライするのは、すごく楽しいこと。試合でトライしてある程度成功できたのがすごく楽しかったなと思います。
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2019-12-07 13:39:00Z
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