貴景勝、名古屋出場の意志固く休場勧める師匠と４時間話し合いも平行線（スポーツ報知） - スポーツナビ

　大相撲の夏場所を右膝負傷で途中休場した大関・貴景勝（２２）＝千賀ノ浦＝が４日、カド番で迎える名古屋場所（７日初日・ドルフィンズアリーナ）の出場について師匠の千賀ノ浦親方（元小結・隆三杉）と話し合いの場を持った。約４時間議論したものの結論は出ず。師弟の決断は、取組編成会議が行われる５日午前中の直前、４日の夜まで持ち越されることとなった。

　名古屋の出場について、２人で話し合いの場を持ったのは今回が初めて。師匠によると、貴景勝は出場の意志を示したという。「本人がどうしても出たい、出させて欲しい、お願いしますと言っている」と説明。しかし千賀ノ浦親方は、関取衆との相撲を取る稽古が出来ていない状況を考え、状態が万全でないと判断。「私としては、休場しろ、休場しろと。やっぱり稽古をしてないですから。師匠として出させるわけにはいかない」と休場を勧めた。

　話し合いは途中に食事などもはさみながら、平行線をたどった。「本人の意志が固いものですから。カド番で休場したくないという気持ちはわかる。ただ大関ですから。途中休場するような相撲を取ったらファンもがっかりさせる」と思いを吐露した。カド番ながらも全休を勧める師匠と、出場への思いが強い貴景勝。午後に行われる前夜祭に出席した後、再び部屋で話し合いを行う。師匠は「今日中には結論を出します」とした。

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