J1は31日に第16節の延期分を開催し、埼玉スタジアムでは9位の浦和レッズ(8勝3分8敗)と4位の鹿島アントラーズ(11勝4分4敗)が対戦。前半をスコアレスで折り返した試合は、後半32分にFW伊藤翔の得点で鹿島が先制するが、同43分にFW興梠慎三が同点ゴールを奪って1-1のドローに終わった。
ホームの浦和は7月20日の第20節磐田戦(○3-1)から先発1人を入れ替え、MFエヴェルトンらを先発起用。一方、ここ6戦無敗(4勝2分)で3連勝中のアウェー鹿島は第20節鳥栖戦(○2-1)から先発2人を入れ替え、GKクォン・スンテ、FW土居聖真らがスターティングメンバ―に名を連ね、23日に柏から完全移籍が発表されたMF小泉慶、26日に今季の加入が発表されたFW上田綺世がベンチ入りを果たした。[スタメン&布陣はコチラ]
前半2分にいきなりゴールを脅かしたのはアウェーの鹿島。DF小池裕太のCKに反応したFWセルジーニョがヘディングシュートを放つも、クロスバーを叩いて先制点を奪うには至らず。すると、浦和が立て続けにゴールに迫る。しかし、同3分にMF関根貴大、FW武藤雄樹とつないだボールからFW興梠慎三が合わせたシュート、同5分に関根のグラウンダーのクロスにフリーで走り込んだエヴェルトンのシュートがともに枠を捉え切れずに先制の好機を逸した。
その後も両チームともに好機を生み出そうとするが、互いに体を張った粘り強い守備に遭い、なかなかゴールは奪えない。前半39分にはMF青木拓矢の縦パスを武藤がワンタッチではたき、抜け出した興梠が好機を迎えたが、シュートは好反応を見せたGKクォン・スンテに弾き出されてしまった。
0-0のまま後半を迎えると、浦和ベンチが動いてマウリシオに代えてMF宇賀神友弥を投入。後半5分には武藤が蹴り出したFKからゴール前でフリーになったDF岩波拓也が好機を迎えるも、シュートをジャストミートさせることができなかった。その後もスコアが動かずに試合が進むと、同19分に鹿島はレアンドロに代えて伊藤をピッチへと送り込んで状況を打開しようと試みる。
後半20分には右サイドのMF白崎凌兵のクロスを伊藤がヘッドで合わせるが、シュートはGK西川周作の守備範囲に飛んでしまった。同23分には右サイドをえぐった関根のグラウンダーのクロスを中央に走り込んだMF長澤和輝が右足で狙うも枠上に外れるなど、ともにフィニッシュまで持ち込みながらもゴールとはならず。
すると後半32分、PA内まで侵入した土居のクロスをファーサイドの伊藤がヘディングシュート。横っ飛びした西川が必死にかき出したがボールはゴールラインを割っており、鹿島がついに均衡を破る。しかし同43分、左サイドから山中が送ったクロスを興梠がヘディングで突き刺し、浦和が試合を振り出しに戻した。この日が誕生日の興梠にとってバースデー弾となった。すると同44分、鹿島は土居に代えてデビューとなる上田を投入する。
その後、両チームに勝ち越しゴールは生まれずに1-1の引き分けに終わった。
(取材・文 折戸岳彦)
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2019-07-31 12:29:00Z
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