ショートプログラム(SP)2位発進でシニア1年目のアンナ・シェルバコワ(15)が異次元の高得点で優勝を果たした。国際スケート連盟(ISU)非公認ながらフリー181・94点の合計261・87点。ISU公認記録では同じシニア1年目コストルナヤ(ロシア)の247・59点が世界最高となっており、強烈なインパクトを残した。

シェルバコワはフリー冒頭で高難度の4回転ルッツに3回転トーループをつけ、4・27点の加点を導いた。続く4回転フリップは0・94点の減点となったが、2本目の4回転ルッツにも成功。2種3本の4回転に、基礎点が1・1倍となる演技後半にはルッツ-ループの連続3回転ジャンプを決めるなど、男子顔負けの構成をこなした。

SP首位で今季のグランプリ(GP)ファイナルを制したコストルナヤは合計259・83点の2位、同3位のトルソワは合計226・34点の3位。18年平昌五輪金メダルのザギトワは欠場した。

今季の女子フィギュア界で存在感を示すシニア1年目の3人が、またしても表彰台を独占した。