昨年、レッドブル・ホンダのF1ドライバーとしてシーズンをスタートしたピエール・ガスリーだが、期待された結果を残すことができず、夏休み後にルーキーのアレクサンダー・アルボンと入れ替わるかたちでトロロッソ・ホンダに降格。この決定は物議を醸した。
最終的にアレクサンダー・アルボンはレッドブル・ホンダとの9戦中8戦でトップ6以上のフィニッシュを果たし、ピエール・ガスリーもF1ブラジルGPで2位表彰台を獲得するパフォーマンスを取り戻したことで、レッドブル上層部の判断は正しかったという流れにはなっている。
しかし、スペインのメディアは、ピエール・ガスリーの降格に対するセンセーショナルな主張をしている。報道によると、レッドブルのモータースポーツアドバイザーを務めるヘルムート・マルコは、ピエール・ガスリーがカルソス・サインツの後ろでフィニッシュしていることに我慢がならなかったと伝えている。ピーエル・ガスリーはレッドブル・ホンダとの12戦で4回カルロス・サインツの後ろでレースを終えている。
「ピエール・ガスリーがトロロッソに戻された理由は、彼がカルロス・サインツの後ろにいることを(ヘルムート)マルコが許せなかったからだ」と AS は伝えている。
カルロス・サインツはレッドブルの育成プログラムのメンバーだったが、2019年にレッドブルのF1チーム代表を務めるクリスチャン・ホーナーはピエール・ガスリーを公然と支持していた。カルロス・サインツはトロロッソ時代にチームメイトnマックス・フェルスタッペンと衝突していたこともその要因だったとされている。最終的にカルロス・サインツはレッドブルを離れてマクラーレンに完全移籍。ランキング6位でシーズンを終える活躍をみせた。
「ハンガリーでカルロス・サインツはレッドブルのガスリーよりも速かった。レッドブルは2018年にサインツよりもガスリーを好んだ。チーム内にはカルロスが残らなかったことへの失望だった。サインツが去ったもうひとつの理由は、レッドブル・レーシングでマックス・フェルスタッペンの隣にサインツを置きたくないという事実があった」
2017年、カルロス・サインツは4年連続でトロロッソに残留することにあまり熱心ではないことを認め、レッドブルのシートを狙っていた。しかし、クリスチャン・ホーナーは、サインツをトロロッソに残そうとしたため、サインツはローン移籍というかたちでレッドブルを飛び出し、ジョリオン・パーマーの後任としてルノーF1チームのドライバーを務めた。
だが、ルノーF1チームはカルロス・サインツに代えてレッドブルからダニエル・リカルドを獲得。サインツはレッドブルに戻らずにマクラーレンに移籍し、レッドブルはピエール・ガスリー、ダニール・クビアト、アレクサンダー・アルボンでやりくりしなければならなくなった。
カルロス・サインツは、F1ブラジルGPで3位でフィニッシュしてF1初表彰台を獲得。レッドブルに自分が戦えるドライバーであることを示した。
カテゴリー: F1 / ピエール・ガスリー / レッドブル / カルロス・サインツJr.
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2020-01-04 09:04:24Z
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