2019年のF1第7戦カナダGPフリー走行1回目のセッションが行われ、メルセデスのルイス・ハミルトンが1分12秒767でトップタイムを記録した。
快晴に恵まれた今年のカナダGP初日。舞台となるサーキット・ジル・ビルヌーブは、気温17度、路面温度28度と絶好のコンディションの下、フリー走行1回目のスタート時刻を迎えた。
セッション開始と同時にコースインしたのは、マクラーレンのカルロス・サインツJr.。普段あまり使われていないコースであることもあり、路面の埃が舞い上がった。
各車続々とコースに出ていく中、最初にタイムを計測したのはランド・ノリス(マクラーレン)。まずは1分23秒598を記録した。
なおウイリアムズのロバート・クビサのマシンには、このFP1のみF2でランキング首位に立っているニコラス・ラティフィが搭乗。しかしコースインした直後に、マシンの直前をウッドチャックが横断……あわや接触というところだったが、ラティフィは寸前でこれを回避。なんとか”災難”を避けることができた。そのラティフィはそのままタイムを計測。マシンの操縦に苦しむシーンもあったが、1分18秒台を記録した。
ただコース上の埃はあまりにもひどく、各車ともインスタレーションラップを行なったのみでガレージに戻ってしまい、走行を控えた。
開始から20分を経過した頃から、コース上のマシンが増え始め、サインツJr.が1分16秒台に突入。その後、レッドブルのマックス・フェルスタッペンが1分15秒台までペースを上げた。ただ各車が走行を繰り返しても路面の埃はなかなか排除できず、まるで砂嵐の中を走っているような煙った状況のままセッションが進んでいくことになった。
ハースのロマン・グロージャンは、ミディアムタイヤを履いての走行中にスピンするシーンもあった。
同じくミディアムタイヤを履くフェルスタッペンが走行を継続して1分14秒台までタイムを更新する中、メルセデス勢は最初からソフトタイヤを投入。バルテリ・ボッタスは最初のアタックでいきなり1分14秒160を記録して首位に立ち、その後1分13秒495までタイムを更新してみせた。またチームメイトのルイス・ハミルトンも、全く同じ1分13秒495を記録している。
ボッタスは走行を続け、1分13秒229まで更新。早くも昨年のFP1のタイムを上回ることになった。その後1分13秒001までペースを上げた。
セッション序盤40分を終え、各車がピットイン。最初の1セット目のタイヤを返却するタイミングとなった。この時点で最も多くの周回をこなしたのはサインツJr.で16周。トロロッソのアレクサンダー・アルボンが15周でこれに続いた。
セッション後半、最初にコースインしたのはレッドブル・ホンダのピエール・ガスリー。チームメイトのフェルスタッペンのマシンは、フロアを外して大規模な作業に入った。
メルセデスはミディアムタイヤに交換。しかしその1周目から、ボッタスは自身のソフトタイヤでのタイムを更新し、1分12秒914とした。ハミルトンはセクター2とセクター3で最速タイムを叩き出し、1分12秒767を計測した。
アルファロメオのアントニオ・ジョビナッツィがフェルスタッペンに匹敵するタイムを計測、サインツJr.、ケビン・マグヌッセン(ハース)、セルジオ・ペレス(レーシングポイント)はフェルスタッペンを上回るタイムを記録する。そんな中ジョビナッツィは、ターン9のイン側の縁石を踏みすぎてしまい、バランスを崩してスピン。リヤからウォールに激突してしまった。これでコースにはバーチャル・セーフティカーが宣言された。
フェラーリ勢は2セット目のタイヤにもミディアムを選択。ソフトタイヤを温存することになった。そんな中シャルル・ルクレールは、フェルスタッペンを上回って3番手に浮上。ただ、メルセデスには1秒近い差をつけられてしまうこととなる。一方のセバスチャン・ベッテルは、ヘアピンでスピンするシーンもあり、フェルスタッペンを上回ることができない。
また、大掛かりな作業に入っていたフェルスタッペンもコースに復帰。フェルスタッペンも再びミディアムタイヤを履いた。
残り15分という頃には各車がピットイン。コース上は静かな状況となった。
その後、残り10分を切ろうというところから、各車が続々とコースイン。連続走行を試すことになった。この頃には、路面の埃も落ち着いたようで、コースが煙るようなシーンはあまり見られなくなった。
結局トップタイムを記録したのは、カナダ通算6勝6ポールポジションと抜群の相性を見せているハミルトン。タイムは1分12秒767だった。チームメイトのボッタスは2番手となった。メルセデスは1-2で最初のセッションを終えたが、ボッタスのマシンには終盤に燃料の圧力が下がってしまうトラブルが発生、ピットにマシンを戻した。タイム面では盤石の体制も、若干の不安を残した形でセッションを終えることになってしまった。
フェラーリ勢はルクレールが3番手、ベッテルが5番手。ただ、メルセデス勢にはルクレールでさえ0.9秒離される形となっており、不安の残る立ち上がりである。レッドブルはフェルスタッペンこそ0.988秒差の4番手だったが、ピエール・ガスリーは13番手に沈んでしまった。
中団チーム勢の最速は、アルファロメオのキミ・ライコネンで6番手。7番手サインツJr.、8番手ダニエル・リカルド(ルノー)、9番手ペレス、10番手マグヌッセンと、各チームが入り乱れる結果となった。
そんな中でも苦しんだのがトロロッソ・ホンダ勢で、16番手にアレクサンダー・アルボン、18番手がダニール・クビアトという、苦しいFP1となった。ただ、アルボンはライコネンから約0.8秒差であり、今回も実に僅差の中団グループ争いと言うことができるだろう。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190608-00000002-msportcom-moto
2019-06-07 15:51:05Z
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