女子日本代表「なでしこジャパン」（FIFAランク7位）は6月のワールドカップ（W杯）開催国のフランス（同4位）と敵地で対戦し、1－3で敗れた。

試合はサポーターの大声援に押されたフランスが開始早々から先制に成功する。前半4分、DFトルランが右サイドからクロスを上げると、飛び込んだFWゴーバンがヘディングシュートを放つ。GK山下杏也香がゴールラインギリギリで防いだかに見えたが、ゴールラインを越えたと判定され、フランスに1点を先行された。

反撃したい日本は24分、ゴール前でボールを持ったMF杉田妃和が右サイドへパスを送ると、このボールをFW小林里歌子がスルーし、走り込んだMF中島依美が左足で強烈なシュートを放つ。これはGKのセーブにあったが、こぼれたところに詰めていた小林が右足でネットを揺らした。

一気に逆転を狙いたい日本だったが、33分に再び勝ち越しを許してしまう。相手の左CKからボールをつながれると、最後はこぼれ球をFWルソメに右足ダイレクトで蹴り込まれ、フランスに1点リードされて前半を折り返した。

後半も激しくプレスをかけてくるフランスの前に攻めあぐね、なかなか良い形をつくることができない。流れを変えたい日本は後半16分にDF清水梨紗に代えてDF宮川麻都、FW横山久美に代えてFW菅沢優衣香と一気に2選手を投入した。

最後まで得点を狙いにいった日本だったが終了間際の後半37分に3失点目を喫し、万事休す。試合はこのまま終了し、W杯開催地での前哨戦は悔しい敗戦となった。