昨季のCL王者リバプールと比較すると…
3月28日、新型コロナウイルスの危機にあるイタリアのサッカー界でひとつの大きな動きがあった。
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王者ユベントスが、マウリツィオ・サッリ監督やトップチームの選手たちと、今シーズンのサラリーについて、3月から6月分までカットすることで合意に達したことを発表した。合計で9000万ユーロ(約112億5000万円)の支出削減につながる。
公式声明によると、シーズンが再開された場合は、クラブが「誠実に」交渉するとのこと。イタリア紙『Gazzetta dello Sport』は、実質的なサラリーカットは1.5か月分で、残りの2.5か月分は来シーズンに支払われると報じている。6月の今シーズンの決算への影響を考慮しての対応だ。
とはいえ、少なくともいったんは選手たちと指揮官が大金を受け取らないことに合意したことになる。報道によれば、主将ジョルジョ・キエッリーニを筆頭に、ジャンルイジ・ブッフォンやレオナルド・ボヌッチ、クリスチアーノ・ロナウドといった主力の姿勢が大きかったようだ。
衛星放送『Sky Sport』によると、経済紙『Il Sole 24 Ore』のマルコ・ベッリナッツォ記者は「“コロナ後”の今後のサッカーにおけるマイルストーンとなる合意」と表現している。
「なぜなら、クラブと選手たちの利益はしばしば相反し、エゴが見られることもあるが、それが連帯したということを表わすからだ。この危機で経済的に大きな損失を出す恐れのあるイタリア・サッカー界が困難にあるとの共通要素なんだ」
「選手たちにとって、この動きはクラブや国、サポーターに向けての連帯と共感のシグナルだ。わたしは少しこの合意に驚いた。サッカー以上に国へのシグナルを送りたいという選手、テクニカルスタッフ、クラブの共通の意欲だ」
国内最大のクラブで選手がサラリーカットに合意したことで、他クラブへの影響も考えられる。セリエAで今後もこれに続く動きがあるか注目だ。
構成●ワールドサッカーダイジェスト編集部
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2020-03-29 07:30:00Z
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