習志野(千葉)が1回に一挙7得点の猛攻で日章学園(宮崎)を圧倒。09年以来10年ぶりのセンバツ勝利を飾った。

試合開始直後からブラスバンドの美爆音に後押しされ、打線がつながった。1点を先制し、なおも1死二、三塁のチャンスに高橋雅也外野手(3年)が左中間を破る2点適時三塁打。さらに2死三塁から角田勇斗内野手(2年)が左越え適時三塁打。この回2本目の三塁打で大量点に結びつけた。76年の48回大会1回戦で大社(島根)に8-7で勝った時の8得点が習志野のセンバツ最多得点だったが、これに並んだ。

守っても、打たせて捕る投球の先発左腕、山内翔太投手(2年)を堅い内野陣がもり立てた。8回途中からは最速145キロ右腕、飯塚脩人投手(3年)がリリーフし逃げ切った。夏の甲子園では67年49回大会と75年の57大会の2度、全国制覇を果たしている古豪も、センバツでは2回戦を突破したことがない。次はこのジンクスを破るべく6日目第3試合で、優勝候補の星稜(石川)に挑む。

日章学園は終盤、打線がつながり追い上げたものの、1回の3失策と4回の失策がともに失点につながるなど、守備の乱れで主導権を失ったのが響いた。