世界1位の大坂なおみ(21=日清食品)が、右てのひらの親指の付け根当たりを痛め、準々決勝を棄権した。

大坂は、「今朝起きたら、携帯電話を持てなかった。練習をしたいと思ったができなかった。すごく残念」と話した。大坂は、先週のマドリードオープン優勝で、同4位のキキ・ベルテンス(オランダ)と対戦するはずだった。

15日の降雨順延で、前日の16日に、ツアーでは自身初の1日シングルス2試合を戦った。しかし、「すべてが昨年よりいい感じ」と、2試合をストレートで勝ち上がり、問題はないように見えた。大坂自身も「昨日は、全く何でもなかった。でも起きたら痛くなっていた。とてもがっかりしている」と話した。

まだ医者に診てもらっておらず、茂木奈津子専属トレーナーにも、練習5分前に「右手が痛い」と話したばかり。茂木トレーナーは「えつ、何?」と驚いた様子で、詳細は不明だ。26日には、第1シードで迎える全仏オープン(パリ)が幕を開ける。ただ「まだそこまで考えられない」と、慎重な面持ちだった。