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球団も驚いた巨人・上原の電撃引退、クックに代わる守護神プランもあった(サンケイスポーツ) - Yahoo!ニュース

 【球界ここだけの話】巨人・上原浩治投手(44)が20日に現役を引退した。メジャーで9年間戦い、古巣に電撃復帰して2年目。シーズン序盤に引退という異例の決断を下したレジェンドは、同日に行われた記者会見で「本日をもちまして、21年間の現役生活を終えたいなと思います。これまで自分に関わってくれた方々、みんなに感謝したい」と大粒の涙をこぼした。

 今季はキャンプを2軍で過ごし、1軍では開幕直前の3月23、24日のロッテとのオープン戦(東京ドーム)で登板しただけ。イースタン・リーグでは9試合で0勝0敗の防御率4・00で、「もう今年で辞めることは最初から決めていた。3カ月が勝負と決めていたので、一度も1軍に上がることなく、(2軍でも)抑えていないという葛藤もあった」と苦しい胸の内を明かした。

 ただ、首脳陣は戦力としてみていなかったわけではない。それどころか、経験豊富なベテランの状態が上がるのを今か今かと待っていたという。「急なことだったので驚いた」という球団関係者は、上原について「勝ちパターンで起用するつもりでした。(4月23日に守護神の)クックが抹消されてからは、クローザーとしても考えていた」と明かした。

 1軍では救援陣の不調もあったが、それでも声がかからなかったのは、原監督の「負け試合では使いたくない」という方針があったからだと別の関係者が明かす。指揮官は上原の状態を常に気にかけ、頻繁に2軍に報告を求めていたという。

 3月のロッテとのオープン戦後に「もう少しスピードがほしい」と要求した宮本投手総合コーチも、「しっかりと膝を100%治してもらって。焦ることはない。必ず必要な時は来ると思うので」とも話していた。夏以降、チームが苦しくなったときにベテランの助けが必要になるというのが首脳陣の見解だった。

 球団に引退を伝えた際、上原は「若手に登板機会を与えてほしい」と話したという。文字通り、球界最年長右腕は後進に道を譲ってユニホームを脱いだ。11月のファン感謝イベントではセレモニーが行われる予定だ。(伊藤昇)

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2019-05-22 06:00:00Z
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