中日松坂大輔投手(38)が20日、現役引退を表明した巨人上原浩治投手へコメントを残した。19日に今季初めて打撃投手を務め、そのクールダウンでナゴヤ球場を訪れた松坂は、言葉を選びながら上原について語った。

「事前にわざわざ(引退の)連絡をいただいていた。そこで僕の思いは伝えました。やっぱり寂しいですと、上原さんに伝えた。最後は長い間、お疲れさまでしたと伝えました」。

98年のドラフトで西武、巨人に1位指名されプロ入りした同期。大型新人同士でルーキーの99年にはセ、パでそれぞれ新人王を獲得した。04年のアテネ五輪や06年のWBCでは、ともに日本代表として勝利に貢献した僚友。「同じ年にプロ入りして、ボクの中で特別なピッチャーでした。常に頭の中で意識してきた投手。タイプは全然違いますけど、上原さんのいいところを見ながら、ボクにないものなので、うらやましいと見てきた。寂しいですけど、いまは長い間お疲れさまでした。体のこともあるので、ゆっくり休んで下さい」と続けた。

松坂は春季キャンプで右肩の炎症を起こし、リハビリを続ける。19日の初の打撃投手から一夜明けて上原が現役引退を表明。「僕は大丈夫です」。今後は、ブルペンでの投球練習、シート打撃での登板などを経て、来月には2軍マウンドで実戦復帰をする見込みだ。