ショートプログラム(SP)3位の羽生結弦(24=ANA)がフリー206・10点を記録し、合計300・97点の大台超えを果たしたが2位だった。SP首位で2連覇したネーサン・チェン、3位のビンセント・ゾウ(ともに米国)と出席した記者会見での羽生の主な一問一答は以下の通り。

-ループを跳ぶことに恐怖心、ケガをして変わったことは

羽生 まず最初に足首を痛めて練習をしてから、トリプルアクセルをやり始めるまでに、痛み止めがない状態でやり始めました。薬がない状態で跳ばないといけない使命感というか。ただトリプルアクセルをはじめ、4回転ジャンプをやっていくにあたって、ランディングで痛いっていうのがどうしてもあって、時間もなかったですし、正直2カ月間、すでに五輪と同様のものを使っています。もちろん、あの時よりは足首は強くなっていると思いますし、ループ跳べる状態にもなっているので、強くはなっていると思うんですけれど、ただ、あまりにも五輪の前にケガをしてしまったものが大きく、その前に積み重ねていたものも大きく、ロシア大会でケガをしてしまった時には、前の時よりも大きく痛めてしまうので、より気をつけていかないといけない。リハビリも含めてループをやるようになって変わったことは、五輪からループをまたやり始めるまでに、(18年)7月からループを始めたんですけれど、できなくなってしまっていて。やっぱり足の筋肉も落ちてしまっていたり、ループ自体が小さくなっていて、よりケガをしやすくなっていた。結果的にケガをしたことで、もっと大きく、力強く、大きく跳ばないといけないなとなって、前よりも良くなったと思います。

-(会見前の取材で)「もしSP、フリーともにパーフェクトにしても(チェンに)勝てなかった」と言っていた。次なる最終兵器は4回転アクセルなのか。

羽生 もちろんアクセル跳びたいですね。はい。試合で跳ばなきゃ意味がないと常々思っていますし、アイスショーとかで4回転アクセル跳べるようになったとしても、試合で跳んで、公式記録にならないと意味がない。アクセルやっていきたいですね。ケガの具合とか加味して練習しないといけないですけれど。アクセル、ルッツ、フリップ。まあ(4回転)全種…。いろいろ考えながら。トー系ジャンプのルッツとフリップの方が点数が高いので。練習していきたいと思っています。