フィギュアスケート世界選手権最終日(23日、さいたまスーパーアリーナ)男子フリーで、ショートプログラム(SP)3位につけた五輪2連覇の羽生結弦(24)=ANA=は合計300・97点で銀メダル。昨年11月の右足首負傷からの復帰戦で2年ぶり3度目の世界一はならなかった。宇野昌磨(21)=トヨタ自動車=は270・32点で4位、田中刑事(24)=倉敷芸術科学大大学院=は238・40点で14位だった。ネーサン・チェン(19)=米国=がルール改正後、世界最高の323・42点で2連覇を飾った。
満員のスタンドが総立ちとなった。羽生は冒頭の4回転ループを成功させたが、続く4回転サルコーは着氷が乱れ、GOEで減点された。3回転ループ、後半の4回転トーループ、4回転トーループ-トリプルアクセル(3回転半ジャンプ)のジャンプシークエンス、フリップ-トーループの2連続3回転、3回転半-オイラー-3回転サルコーを決め、右手でガッツポーズを作った。206・10点をたたき出し、その時点でトップに立ったが、直後に登場したチェンが圧巻の演技で最高得点を塗り替えられた。
世界王者となった2014年は3位から6・97点差を、17年は5位から10・66点差を逆転した。グランプリ(GP)ファイナルとソチ五輪との同一シーズン3冠を成し遂げた14年の会場は、今回と同じさいたまスーパーアリーナだった。
首位のチェンとは12・53点差で、16年にハビエル・フェルナンデス(スペイン)が羽生を逆転した史上最大の12・04点差より大きい。絶対王者は平昌五輪、そして過去2度の成功体験を逆転優勝への道標とするつもりだった。故障前と同じ4回転4本を跳ぶ構成で3度目の世界一を狙ったが、好敵手のチェンには届かなかった。
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https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190323-00000603-sanspo-spo
2019-03-23 13:17:00Z
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