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ホンダ、F1開幕戦 オーストラリアGPで3位に。2008年イギリスGP以来の11年振り表彰台獲得 - Car Watch

スターティンググリッドに並ぶレッドブル・レーシング・ホンダ

 3月15日~17日の3日間(現地時間)にわたり、オーストラリア メルボルン市にあるアルバートパーク・サーキットにおいて、F1世界選手権 開幕戦 オーストラリアGPが開催された。3月17日には決勝レースが行なわれ、2番グリッドからスタートしたバルテリ・ボッタス選手(77号車 メルセデス)が、2017年最終戦以来となる優勝を飾った。2位は同じくメルセデスのルイス・ハミルトン選手(44号車 メルセデス)。

 そして予選4位から1つ順位を上げて3位に入ったのが、2019年からホンダのパワーユニットを搭載しているレッドブル・レーシング・ホンダのマックス・フェルスタッペン選手。ホンダは2015年にF1に復帰。これまで表彰台を獲得することなく4シーズンを送ってきたが、上位チームとなるレッドブル・レーシングと組んだ今季はよい成績を期待されるシーズンとなっていた。開幕戦で、3位という上々の結果を出したことで、2006年ハンガリーGP以来となるF1優勝も現実的な目標となってきた。

2008年のイギリスGP以来となるホンダパワーユニット搭載車の表彰台獲得

マックス・フェルスタッペン選手が振ったシャンパンと表彰式で被った帽子

 2015年にF1に復帰したホンダだが、2015年から3年間パートナーを組んだマクラーレンとは、成績が出せないだけでなく、チーム側がホンダ側にだけ不振の責任を押し付けるという不健全なパートナーシップになってしまったこともあり、なかなか成績が出ないという厳しい3シーズンとなってしまった。

 そうしたマクラーレンとのパートナーシップは2017年末で解消され、2018年には新たにレッドブルの傘下チームであるトロロッソとパートナーシップを組み、第2戦のバーレーンGPで今年はレッドブルに昇格したピエール・ガスリー選手が4位に入るなどして成果を出すことに成功した。そうしたパワーユニットの着実な進化が評価されて、2019年シーズンのレッドブル・レーシングとの契約につながった。

 そして迎えた開幕戦で、ホンダはいきなり結果を出してきた。予選4位からスタートしたマックス・フェルスタッペン選手(33号車 レッドブル・レーシング・ホンダ)はスタートでは順位をキープしたが、レース中盤となる31周目に3位を走っていたセバスチャン・ベッテル選手(5号車 フェラーリ)を3コーナーでアウトから豪快にオーバーテイク。ベッテル選手はタイヤ交換を早めに行なったため、タイヤが厳しい状況で、そこをうまくついたフェルスタッペン選手の技ありで、3位に浮上した。昨年までは、ストレートでのスピードに課題があるといわれてきたレッドブルだが、ホンダのパワーユニットに交換してからはそうした問題が昨年よりも改善しているように見え、それが2つのストレートでフェラーリをオーバーテイクできた要因の1つだと考えることができる。

 その後、フェルスタッペン選手は2位を走るルイス・ハミルトン選手(44号車 メルセデス)を追いかける。1秒差まで追い詰めたものの抜くに至らずそのままゴール。優勝は、予選2位からスタートで飛び出し、タイヤ交換時以外はトップを譲らなかったバルテリ・ボッタス選手(77号車 メルセデス)。2位はハミルトン選手で、3位がレッドブル・レーシング・ホンダのフェルスタッペン選手となった。

 ホンダ(のパワーユニットを搭載した車両)が表彰台を獲得したのは2008年イギリスGPで、ルーベンス・バリチェロ選手が表彰台に上って以来。2018年ルノーのパワーユニットを搭載したレッドブル・レーシングは4勝をしており、ホンダとしてはそれを上回る成績が期待されている状況で、開幕戦の表彰台獲得はスタートに過ぎない。今年のF1の焦点は、ホンダが2006年のハンガリーGP以来となる勝利を挙げるかどうかではなく、どのGPでいくつ勝てるか、そこに移りつつある。

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https://car.watch.impress.co.jp/docs/news/1175086.html

2019-03-17 09:42:44Z
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